決勝進出!!竹内　銀メダルを獲得！　ソチ冬季五輪第１３日は１９日、スノーボード女子パラレル大回転で竹内智香（広島ガス）が予選トップで同日の決勝トーナメントに進出した。竹内にとっては４回目となる、雰囲気もよく知る五輪。「しっかり準備もでき、自信がある」と手応えを持ってレースに臨んだ。

　２回のレースの合計タイムで争う予選では、まだコースが荒れていない１回目に持ち前の滑走能力を生かしてトップのタイムをマーク。２回目は「大事に滑っても余裕で通過できる」と完走優先で無難に滑ったが、それでも合計で１位に。今季はワールドカップ（Ｗ杯）パラレル大回転で２位に３回入った実力を、ソチの舞台にぶつけた。

　前回のバンクーバー五輪では、天候に恵まれず重い雪の悪条件下で決勝トーナメント１回戦敗退。「４年かけて準備したのに、なんでこんなひどいところでレースをしなければならないんだ」といういら立ちが抑えられず、集中できなかった反省が残ったという。今回は「どんな状況でも勝ちに行く」と、雪質や天候に応じて用具やライン取り、そして気持ちも変化させる用意をしてきた。

　この日は、昨年に同じ場所で開かれたＷ杯とは全く違う、硬い雪のバーンに。パワー以上に技術が問われる。竹内にとっては得意な条件となったが「何が起こるかわからない。一本一本集中してやる」と、気を引き締めて勝負に挑んだ。【石井朗生】